診察・検査について
初めて受診される際には、保険証をご用意ください。
薬を服用されている方は、お薬手帳か、薬の説明用紙などがございましたらお持ちください。
また、紹介状や採血結果・検診結果をお持ちの方はご持参ください。
2.
- 診察は、予約制ですか?
予約のない初診・再診察も承ります。
待ち時間の短縮のため診察・検査などを事前にご予約をすることをお勧め致します。
予約がない場合は多少お待たせすることがありますので予めご了承ください。
循環器科・内科以外の場合は、専門の病院や医師を紹介致しますが、内科はすべての科の基本となりますので、当クリニックで対応できることもあります。まず一度、ご来院頂くことをおすすめします。
循環器以外にも、風邪やインフルエンザなどの一般内科の患者さんも受診されることもあります。
さらに2020.04以来、発熱を及び風邪症状、倦怠感、味覚障害などの症状はコロナウイルス対応外来の扱いとなっております。そういった際はまずはお電話で問い合わせください。
当クリニックでは、院内検査を行なっております。その上で治療をするよう努めております。
院内検査の場合にはその日のうちに結果がわかります。
外部に依頼する検査がある場合には、結果が出るまでに数日かかることがございます。
まずはお電話でご連絡下さい。
診療時間外で救急対応が必要な場合は、松山市・中予圏の休日夜間診療所、二次輪番救急をご案内させていただくことがございます。
参照 https://www.matsuyama.ehime.med.or.jp/emergency/
6.
- 心臓カテーテル検査とは
心臓カテーテル検査で何が分かるの?
虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞) : 心臓の筋肉を栄養する血管(冠動脈)の狭窄度(血管が細くなっている状態)の有無を調べます。弁膜症・心筋症・先天性心疾患・大動脈瘤 : 心臓の形の変化や心室と弁の動き、血液の逆流の状態などや重症度をチェックしたり、心臓の内圧を測ったり、その場で血液を採取して酸素含有量を調べ、血行動態を調べることも出来ます。
どのような方法でおこなうの?
局所麻酔下でカテーテル(プラスチックの細い管:直径約1.3-2㎜)を足の付け根、腕や手首の血管から挿入し、心臓まで到達させ、そこに造影剤を注入して観察したり、撮影をする検査で、約30分~1時間で終了します。麻酔時に局所の痛みはありますが、検査中、痛みはありません。検査後は数時間の安静が必要です。カテーテルは不整脈の治療(アブレーション)、経皮的冠動脈形成術(PCI)などの治療にも応用されています。
当院ではほとんどの場合は患者さんの負担の少ない手首・腕の血管から手技を施行しています。
冠動脈の細くなったところや 詰まったところに風船(バルーン)や金属の網(ステント)を入れることでその部分を拡張し血流を改善します。バルーンとは、カテーテルの先端に(風船)がついており、そのまま冠動脈内に進め、病変部で膨らませて血管を 広げます。優れた拡張力で確実に病変部を拡張させる事が可能です。 ステントとは、冠動脈内に留置して、血管を内側から支えたり、広げたりする金属製の管です。バルーンで覆われた状態で、病変部までカテーテルで運ばれ、病変部でバルーンを膨らませて ステントを広げ、血管内に留置されます。
近年はバルーンや ステントに動脈硬化の進行を抑制する薬が塗られており以前より格段に再狭窄(狭心症や心筋梗塞の再発)が少なくなってきています。
通常、冠動脈は2-4㎜前後でこの血管径で皆さんの一生を守っています。実際のステント
血管内のステント様
治療対象
不整脈=発作性上室性頻拍症、心房細動、心室性期外収縮、心室性頻拍症などで発作が頻発する方、自覚症状の改善のない方や心不全兆候の出てきている方、脳梗塞のリスクの高い方などが対象となります。
治療は局所麻酔下でカテーテルという直径2mm位の管を心臓内に挿入して、不整脈の発生部位に高周波電流を流し焼灼(カテーテルを当てて暖める)を行います。外科的な手術に比べて体への負担が少なく、不整脈の根治性が高い治療法です。
カテーテルアブレーション治療の流れ
足の付け根を局所麻酔し、その後カテーテルを心臓まですすめて、X線透視と心電図を見ながら不整脈発生部位にカテーテルを持っていき、足の付け根に麻酔を施す時は若干痛みを伴いますが、カテーテルが心臓に入ってきても痛みはありません。また検査中発作が起きドキドキする場合がありますが、すぐに止めることが可能です。
※カテーテルの先には心電図を計測するための電極がついており、心臓の内壁に接触させながら副伝導路などの異常な部位であるかどうかがわかります。
星の岡心臓・血管クリニックでは、治療中の痛みを完全にとるために、全身麻酔【非侵襲的陽圧換気法(NIPPV)】という方法を導入しており、意識と痛みが完全に無くなるまで静脈麻酔を投与しても、この方法を行うと 呼吸停止はおこりません。治療時間は平均約1〜2時間ですが、不整脈の種類(心房細動や心室頻拍)によっては、3〜4時間以上になることもあります。治療後は翌日より、歩けるようになります。
9.
- ペースメーカー
ペースメーカーは、心臓の徐脈性不整脈を監視して治療するためのものです。脈が遅くなる不整脈(洞不全症候群や房室ブロックが一般的)では、脳への血流が一時的に不足し、めまい、生あくび、ふらつき、失神などの症状が出ます。このような心臓のリズムがゆっくりになってしまう不整脈に対して、ペースメーカー治療が行われます。
ペースメーカーに接続されたリードを介して心臓の電気信号を24時間監視し、患者さんの心臓リズムを整える必要がある場合に、本体から電気刺激を送ることで治療を行います。
ペースメーカーは脈が打てないことを支えてくれる優れた機器でご自身の脈が出る場合は、監視のみで御自身の脈を優先します。*ペースメーカー植え込み後は、3~6か月に一度外来でチェックしていただく必要があります。電池の寿命は約8~10年で、定期チェックしながら電池が無くなる前に、本体交換が必要になります。
*当院では、ペースメーカー植え込み手術・治療、手術後の管理はもちろん、遠隔モニタリングも行っています。
*ペースメーカー治療は自立支援医療(更生医療)の適応となります。
10.
- CPAP(持続陽圧呼吸療法)
睡眠時無呼吸症候群(一般にSASと呼ばれております)に対する治療に使用されます。
適応:中等症から重症の睡眠時無呼吸症候群=一般には、睡眠中1時間あたり30~40回以上呼吸が止まったり弱くなったりする方が適応です。
SAS患者さんは、夜の睡眠が不十分で低酸素となっているため、日中の眠気がひどい方や頭痛が続く方が多いですが、そのような症状がない方の中にも、高血圧や不整脈、心臓発作や脳発作を起こしている方などもいらっしゃいます。
CPAP療法とは、CPAP装置からホース・マスクを介して空気を気道へ送り、常に圧力をかけて空気の通り道が塞がれないようにする治療方法です。
<CPAP(持続陽圧呼吸療法)の効果>
スッキリと目覚めることができます。
CPAP療法を適切に行うことによって、睡眠中の無呼吸やいびきが減少します。また、治療を継続することによって、眠気がなくなったり、夜間のトイレ回数が減ったりします。いわゆる睡眠時無呼吸症候群(SAS)症状の改善がみられ、さらには、降圧効果や不整脈改善効果も期待できます。
*CPAP療法は、検査の結果が一定の基準を満たせば健康保険の適用になります。その場合には、必ず定期的(月1回から3ヵ月に一回、遠隔モニタリングとの併用も可能)に外来を受診していただきます。診察時に主治医と相談し、より良くCPAP療法を継続していただくことが重要ですので、必ず外来にかかるようにしてください。
*当院では、遠隔モニタリングシステムを活用しています。
施設について
バリアフリー構造ですので診察や検査もそのまま受けていただくことができます。
また、当クリニックにも車いすをご用意しておりますので、お使いいただけます。
2.
- 駐車場はありますか?
はい、ございます。35台まで駐車できるようになっております。近隣に民家等がございますので、駐車場内ではエンジン・ライト・オーディオなどはお切りいただき、近隣への迷惑とならないようご注意下さい。
症状について
動悸、息切れ、胸痛、めまい、失神、胸部違和感、胸の締め付け感、背中の痛みなど胸周辺の症状は心臓が原因のことがあります。
また足の痺れ、冷え、痛み、浮腫などの足の症状は下肢の血管が原因のことがあります。【診療科の説明】、【こんな症状はありませんか】
またこの症状は何科にかかればよいのだろう?そんなことが良くあります。
上記以外でも気になる症状があれば心臓・血管に関わらずご相談ください。
循環器は、心臓と血管が専門となります。
心臓病は主に不整脈、狭心症、心筋梗塞、心臓弁膜症・心筋症、動脈瘤などがありますが、その原因となる高血圧・高コレステロール、脂質異常症、糖尿病、動脈硬化なども治療しております。
健診の結果などで異常があった場合もご相談ください。【診療科の説明】
3.
- 胸の痛みがあるのですが。
胸の痛みはシクシクする、締め付けられるような痛み、重苦しい感じ、刺しこむような痛み、など人それぞれ表現は違います。
胸の痛み・違和感を放置することは危険です。
心筋梗塞や狭心症など命に関わる病気がないか詳しく心臓を検査する必要があります。
4.
- 動悸がするのですが。
不整脈が原因のことがあります。基礎的に心臓病を有していることもあり、その場合は胸部レントゲン、心電図、心エコー、ホルター心電図等にて不整脈の原因となる基礎疾患の診断を行います。
当院では24時間ホルター心電図を複数台準備しておりますので、不整脈の診断をすることが可能です。
ホルター心電図での診断がつかない場合は携帯型心電図の詳細なども相談しております。
息切れやふらつき、失神を伴う動悸は危険な動悸とされています。早期に相談することをお勧めします。
足の冷えや痺れはただの冷え性や加齢のためにおきるとはかぎりません。
足の血管が詰まっていたり、動脈硬化が進行してきている可能性があります。
当院ではABI検査にて動脈硬化がおきていないかを検査することができます。
また、必要に応じて超音波検査や造影CT検査等にて血管の詰まりを詳しく検査することができます。
階段を昇ったときなど息切れを感じる方は多くいらっしゃるかと思います。
加齢のせい、とそのままにしている方もいますが、心臓に病気がある可能性があります。
心臓弁膜症や狭心症、心不全状態でも息切れの症状が出ますので、一度受診され、検査をうけることをお勧めします。