Blogスタッフブログ

心不全緩和ケアについて

心不全緩和ケアトレーニングコース(HEPT)のオンライン講習と心不全学会中に開催されたトレーニングコース指導者講習に出席してきました。

HEPTとは心不全における「基本的」緩和ケアを実践できるスキルを身につけることを目的としたトレーニングコースで、201910月から日本心不全学会公認の緩和ケア推進委員会オフィシャルコースとして採択されております。

現在、世界保健機関(WHO)は、全てのヘルスケアシステムに緩和ケアを統合することを目指しており、基本的緩和ケアの提供が心不全領域においても求められています。

みなさん、緩和ケアってどのようなイメージをお持ちですか? がんの患者さんにおける緩和ケアのイメージでしょうか?

がんは急激な病状の進行が生じるあり、終末期のケアと同じようなイメージを持たれている方が多いと思われます。

心不全患者さんにおける緩和ケアのニーズはもっと幅広く、心不全をおこす前や起こした直後から治療と連携して提供することが望ましいと考えられています。

心不全を治療している中で、様々な身体的・精神的症状、社会的問題などを伴うことが多く、これらの症状や問題を共有し、寄り添い、一緒に考えながら、より良い生活をすごすためのケアと考えられております。

当院でも心不全患者さんが不安なく過ごすため、これらの症状や問題についてご相談をお受けしております。ご相談ください。

 

2021.11.03